心に残っている母の言葉

看護の世界を目指している方は、看護の勉強だけしていればいいという訳ではありません。何故かというと色々な人が、看護を必要としているからです。

ある時、母親がアニメの話題を振ってきたことがあります。そういったことに、無頓着だと思っていた私ですが、私と弟はアニメに詳しいこともあり、母親の難解な言葉から正解を紡ぎだすことに成功し、そのアニメの色々なことについて教えてあげました。なぜ、いきなりそんな事を聞いてくるのかと聞いてみると、母親の担当している患者さんの中に、そのアニメが大好きな人が居るということで、話を合わせるために、それを知っておく必要があるとのことでした。他にも、色々なことを勉強していました。料理のことや、ドラマのことや、時事問題まで、勉強の幅が広がっていって、そんなに勉強しなくてもと言うと、やはり良い人間関係を築いていくためには、そういうことを取り込んでいくことが一番らしいです。母親の言葉の中に、私も敬愛する言葉があります。「人間日々勉強」という言葉です。小さい頃から、このことを聞いていた私ですが、成人してからその言葉の意味を知ることになりました。

勉強とは、自分で気づくことが大切で、それは日常の端々に隠されているのです。それを取り込んでいくことが、日々勉強なのだなと思いました。人間関係を大事にする看護の世界で働いている母親だからこその言葉だとは思いますが、看護の世界だけではなく色々な世界に応用できる言葉だと思います。